秋田犬の里に青ガエル。

「秋田犬と青ガエル」でピンときた方はかなり鋭い!
 耳がピンと立ち、しっぽがくるんと円を描く、あの愛らしい秋田犬は国の天然記念物にも指定されている、日本犬種で唯一の大型犬です。
ちなみに、秋田犬は「あきたいぬ」と呼びます。もともと大館犬と言われていた通り秋田県大館市が本場です。
 秋田犬と言えば、やはり忠犬ハチ公。ハチは1924年秋田県大館市から生後間もなく東京大学の上野教授のもとに届けられました。しかし1年余りで上野教授は脳溢血で倒れ急死してしまう。ハチはその後色々な人に引き取られるが、渋谷区富ヶ谷に戻ると、上野教授が帰宅していた時間に頻繁に渋谷駅で目撃されるようになった。渋谷駅前で主人を待つハチだが通行人などから虐待を受けたりもしたらしい。しかし、来る日も来る日も帰らぬ主人を待つ姿が新聞に投稿されると、その内容に人々は心打たれ、「ハチ公」と呼ばれ広く知られ、また可愛がられるようになったそうだ。

 渋谷駅のハチ公像を知らない人はいないほどだが、秋田犬の代名詞のハチによって大館市と澁谷は深く結ばれている。昨年、ハチ公像と並ぶ渋谷駅のもう一つの待ち合わせスポットだった東急電鉄の旧車両を大館市が引き取ることになりました。
 そこから移動してしまうのは、東京の人もとても寂しかったに違いない、その車両が通称「青ガエル」です。そして、大館市はその車両の存在を大切に考え、「秋田犬の里」という観光交流施設を建設してこの地で大舘駅前にあったもう一つのハチ公像と再び結んでいるのです。

 この観光交流施設「秋田犬の里」はなんとなんと入場料無料!(大丈夫か?)。私が訪れた5月3日は、秋田犬のさくらちゃんがお披露目されている他、秋田犬の品評会が市内であったためか、各地で飼われている秋田犬も遊びに来ていてとてもほのぼのとした光景でした。土産物なども売っていて新しい大館市の観光スポットになっています。

 思えばハチ公は、語らずとも人々の心を打った。今、なにかと理詰めで、あふれる情報を浴びて、他人と比較したり、他人に対して寛容でない社会に思えてしまうが、私はハチ公を見たり知ったりした人々が感じて行動したように、情にあふれる社会であってほしいと思う。そして何より、世界中の人皆が平和を願う世であってほしいと心から思います。

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