太宰治記念館「斜陽館」太宰ミュージアム

太宰治記念館「斜陽館」太宰ミュージアム

「斜陽館」の名前をご存じの方も多いと思います。
青森県五所川原市金木町にある太宰治の生家で、太宰が生まれる2年前に建てられ、現在は五所川原市が所有している重要文化財となっている建物です。
本名・津島修治、太宰治の家は常時三十余名を抱える地元の名士・財産家でした。
この建物は、のちに津島家の手を離れますが、旅館として使われたこともある豪邸です。
太宰治のファン、文学愛好家はもちろんですが、この斜陽館は建築としても非常に見どころが多い建物です。
明治40年建設の築100年を超えるのですが、和洋折衷の入母屋造りとなっていて、その和洋折衷ぶり(笑)が興味深いです。

太宰治記念館「斜陽館」太宰ミュージアム

座敷は続き間の構成で開け放てば63畳の大空間となります。板の間は吹き抜けていて、板敷きに座る部分だけコの字型に畳をはめ込んでいて非常に機能的です。
広い空間は床に多くの段差があり、当時としては身分の違いにより使われていたとのことですが、バリアフリー化が進む現在とは違いますが、空間としての魅力を醸し出しているように感じました。

太宰治記念館「斜陽館」太宰ミュージアム

商取引を行う部屋とその隣にある階段から2階へは洋の造りとなっていて、階段を上がると広く開けられる窓があって非常に気持ちよく私も好きな場所でしたが、外から見ると全くの和の建物。とても面白いです!

もうひとつ、この寒い青森の地にあるためか、建物の外周を廊下(広縁)が回るように作りにして、居住空間は暖かい内側に設計してあります。
この広縁は日本家屋ではお馴染みですが、視線は外に開かれておおらかさを感じさせるものでした。庭園は現在も素晴らしく手入れされており、私は閉館時間までいてしまいました(笑)。

ここから1時間40分北に走れば「ご覧あれが竜飛岬、北のはずれとおー」。そう、石川さゆりさんの津軽海峡冬景色の2番。この部分だけで景色が浮かんでくるのは、やはり名曲!
少し話がそれましたが、首都圏からは遠い本州最北の地ですが、実はとても魅力的なところです。市内には立佞武多(たちねぷた)の館もあって、その勇壮な姿をそのままに観ることができる場所もあります。
そしてそして、津軽平野の奥に見える岩木山。奥津軽のこの風景を、車窓でも是非楽しんでいただきたい!そんな魅力あふれるところです。

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