山形婦人科クリニック

山形市中心部の御殿堰を挟むように建つ七日町ルルタス内に、女医先生が新規開業する婦人科のテナント工事。
プライバシーの確保が重視される用途のため、約40坪の空間の動線や人の視線、音に配慮しました。そのため、待合スペースは半個室状にパーテーションを活用して、上部を開放型にしました。屋根の形が現れる天井の起伏をそのまま見せて空間の広がりを持たせるため、設備のプロフェッショナルのご協力により、空調・換気機器をうまく天井内に納めました。
音については、ヒーリングミュージックなどのBGMを効果的に効かせる専用スピーカーを配置し、サウンドマスキングを導入しています。
　諸室としては、診察室、内診室、点滴室の他に、医療脱毛などの提供のために問診室、施術室3室をプランニングしました。
　明るいクリニックにしたいというご要望をもとに、白を基調にした内装と照明器具の選定を行い、清潔感のあるフレッシュな空間を創造し、アクセントとして受付カウンターの腰部分に、京かたがみで縁起の良い「七宝くずし」をあしらったボードを貼りました。
　また、施術後に身だしなみを整えるための洗面スペースはキャビネットに洗面ボウルを載せる形で、化粧鏡とともにトータルコーディネートしています。

　バックヤードには、作業スペースとして流し台を設け、ＷＣで採尿したものは裏で受け取って検査できるようにし、休憩室、ロッカー室では従業員が寛げるようにしました。
クリニック様で選ばれた各所のカーテンや棚に展示された商品なども空間に色どりを与えて素敵なクリニックになったと思います。