新型コロナ → 想像の翼を広げて(1)

新型コロナウイルスの感染者が減少傾向にあることで、昨日6月19日からは社会経済活動のレベルを引き上げるとして、都道府県境をまたぐ移動の自粛も解除となりました。
改めて、今回の感染症でお亡くなりになった方々は本当にお気の毒で仕方がありません。心よりお悔やみ申し上げます。
それと同時に、自らの危険性もある中で、感染症の治療・対応にあたられた多くの医療従事者の方々には尊敬の念が絶えません。また、介護の現場、保育の現場などでも感染症を未然に防ぐために努力された方々が多かったと思います。本当にありがとう、と言いたいです。
まだ国内で感染者が0になったわけでもありませんし、第2波の恐れも考えれば、まだまだ油断はできません。でも、全く先が見えない時期に比べれば、気持ち的にはだいぶ楽になったのではないでしょうか。

日本での感染が最悪のケースに至らなかったことについては、ファクターXが何かあるのかなど研究も進んでいくのかもしれません。
「民度の違い」と麻生副総理が言ったことで批判が起こったこともありましたが、他国との比較ということではなく、都市封鎖や罰則をすることなく、「自粛」という中で抑えられたのには、やはり日本人の国民性や気質があるという意味だと思いますし、それは非常に大きかったと思います。
ちょうど東日本大震災の時を思い出したりもしましたが、協力し合える、思いやりあうことができる日本人を誇りに思います。

国としても史上最大の感染症への対応、時々刻々と変わる社会状況の中で踏ん張ったと思いますが、個々に見れば、やはり残念ながら失われた命もありますし、経済的な損失も大きく、雇用もダメージを被りました。
各方面で、ここまでの経過の検証が行われていくと思いますが、一方でやはり問題点も多かったのでしょう。

先ほど国民性ということで軽やかに書きましたが、今回、国というものが如何に「重いまとまり」かを痛感しました。今頃届いたマスクは見誤った策だったと思われますし、日々生活する目線では遅すぎる現金支給・企業への支援は、制度設計の問題と権限委譲の両面で見直すべき点が多いのではないかと思います。
せっかく力を発揮できたマイナンバーカードが使えるものとして体をなしていなかったのは、逆に色々と紐づけられることへの日本人の警戒心もありますが、このような状況を想像して、丁寧に説明して理解を深めてあらかじめ整えていくことができていればと残念ですが、これからの社会で起きることへ想像力を働かせる行政が必要なんじゃないかと感じました。

零細企業の人間として以前から考えていたことがあります。日々の経営の不安定さへの備えとして、また今回のような予想だにしない状況が起きた時の備えとして、法人税で納めた額の一部を引き出せるような仕組みはできないものかということです。
黒字の際の納税額は増えますが、いざとなった時に引き出せるお金があるのは我々にとっては大変な安心感になります。国も財源不足が続く中で、運用も大きくできるのではないでしょうか。

今回、「テレ**」や「リモート**」など多くの言葉が生まれました。そんなことが実際できるんだ、と色々と感心したりもしました。社会が回る中で悪影響が出る所もあるのだと思いますが、感染症や災害などが今後起きた時のために、今こそ社会が変わるチャンスではないかと思います。
首都圏が大地震に見舞われた時のことを、政治は本当に真剣に議論していますか?その時の状況を想像して、今できることがもっとあるのではないかと思います。首都機能移転の話は前からありますが、なかなか進まない中、やはり一極集中は怖い!
ネットを使って情報のやりとりができることが分かった今、「ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ」のうちの他の3つも分散させて、災害に備えることが必要だと思うのです。そしてそれは、過疎化対策、地方活性化に繋がります。
テレワークが可能になって、地方のもっと自然豊かでのびのびした所で暮らしたい方が出てきているようですが、東日本大震災後に、農業や漁業に携わったり、地方で起業する若者が増えたということがありました。同時に私達地方の者は、自分達の場所を魅力あるものにするよう知恵を働かせなければならないと思います。
地方の活性化は、イコール国力の底上げです。
今、私達は変わるチャンス、そして想像力を働かせる時です!

そして今、「コロナとともに」とか「ウィズコロナ」とか言われコロナウイルスと共存する道を進まなければなりません。「コロナに打ち勝つ」のではなく、「負けない私達」になりましょう。
自然災害のことを考えても同じではないか。目指すは「自然災害に勝つ」のではなく、「自然災害に負けない私達」です。
想像の翼を広げて、負けるな日本!

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