2023/03/25
日本中が熱狂したと言っても過言ではないですよね。WBCで日本代表が、ついに、というか本当に（！）優勝しました。
代表チームの皆さん、本当におめでとうございます！！
豪華メンバーが揃い、監督・選手も口々に「世界一を目指す」と公言されて、高まる期待に、それはそれはプレッシャーはハンパなかったと思います。しかも、サッカー日本代表の快進撃の後だけに（笑）。
大谷選手も話していたようですが、中国戦の第一球を投げる直前に球場がシーーーンと静まり返った。野球の試合なのに、お祭りなのに（笑）。久々に、「固唾（かたず）を飲む」という言葉を使いたくなりました（ちなみに、変換しないと漢字で書けませんでした(笑)。
あの一瞬で、日本中が期待していることが確信できました。
第一次の日本ラウンドは快進撃！他チームを圧倒しましたね。
ヌートバー選手の存在も大きかった。リードオフマンとしてムードメーカーとして、堂々とそして怪我をも恐れない全力のファインプレー。すっかり私達は虜になってしまいました。
勝ち進むにつれて、お母様もヌーママなんてチャーミングな名前で紹介されたりするし、母子でムードメーカーになるなんて（笑）。
決勝ラウンドになると、負けたら終わりのさらに厳しい戦い。
しかし、侍ジャパンの集中力は本当にすごかった。リードを許したこともしばしばでした。
特に準決勝のメキシコ戦は痺れました。今大会大活躍の吉田選手の右腕一本の３ランで追いつきましたが、その後またリードされる展開で、あと一本出ればという場面がありましたが、ついに最終回まで。
しかし、先頭の大谷選手のツーベースヒットを皮切りに、最後は不振と言われていた村上選手の逆転サヨナラタイムリー。こんなストーリーが現実になって、やはり神様降臨でした！
決勝戦のアメリカ戦。さすが大リーガーフルメンバーはすごい、と思わせる序盤戦で、一方的な展開も正直頭をよぎりました。
しかし、栗山監督も話していた通り日本の若手投手陣が臆することなく堂々と渡り合いました。村上選手、岡本選手という日本のスラッガーがホームランを打って、安打数は少なかったですが、リードを保って最終回。
ご存じの通りの大谷対トラウトという最高の場面となりました。エグイと言わせたスライダーが決まった瞬間、選手と同じように日本中が飛び跳ねて一体になって喜びを爆発させましたね。
出場できなかった鈴木誠也選手や途中離脱せざるを得なかった栗林選手のユニホームをベンチに飾るなど、チームは本当にまとまっていました。
これまでスモールベースボールが日本の強さと語られていましたが、今回はスケールが格段に大きくなったと感じました。
佐々木朗希選手を3月11日に先発させるなど粋な計らいの中、好投し、デッドボールにしてしまったチェコの選手に御菓子を届けるなど、日本人のフェアな姿にも感激しました。全員の名前は書ききれませんが、間違いなく全員が素晴らしいプレーをしました。
そして、今回なんといっても大きかったのはダルビッシュ選手の存在ではなかったでしょうか。自分の調整をおいてでも、チームの一体感を作り出しました。
率先して若手にも声を掛け、自ら研究に研究を重ねて培った技術を惜しみなく伝えられました。最年長として2009年にイチローさんがチームを鼓舞し続けた姿も思い出しましたし、チームとしての戦い方を私達は教えられました。監督が「今回はダルビッシュジャパンと言ってもいい」と言うくらい、本当に素晴らしかったです！
そして、栗山監督におかれましては、選手のコンディションをつかむ手腕、選手の起用法、本当に素晴らしかったと思います。
そして何より、その人となりというか人間性には尊敬以外の何ものでもありません。
「信じること」というのがどんなに素晴らしいことか。人を信じ、相手はその期待に応えようと努力する、その強さを改めて感じました。
日常の中でも信じ切ることは意外と難しいと思います。しかし、難しいけれど、真正面に向き合うことで、力が生まれるのだと思いました。
もう一つ上げるとすれば、「あきらめない心」これはチーム全体で表現してくれました。
私達が野球において、日本人として持ち合わせる言葉に「一球入魂」というものがあります。この、魂が日本人を日本人たらしめているように思います。
侍魂を感じた今大会。私たちの日常においても「魂」を呼び起こしていけば、良い空気が生まれてくるように思います。